ちゃり旅新聞  第百七十一号 『東北最後の出会い達』
Saturday, September 30, 2006, 08:53 AM - ちゃり旅新聞 171号~最終号
          2006年9月16日~9月20日

 お世話になった荒木さん宅を出発し、東北最後の県である福島県を目指す。
雲は多いが、雨は大丈夫らしい。涼しくて走りやすい天気だ。
道路の両脇にある山には無数のビニールハウス。これ全部ぶどう園なのだそうだ。

        
   ↑山形の道                       ↑ぶどう園

 山形県から栗子峠という峠を越えて福島県へ入った。東北最後の県だ。
峠から福島市までは下り坂のみで、あっという間に着いたのだが、寝るところがない。
峠越えで疲れた体に鞭を打ってさらに走る。
外は真っ暗で、道の駅にたどり着いた時には夜9時を回っていた。

 しかしこれが新たな出会いを生み出す事となった。日本一周しているチャリダーの兄さんと、
日本一周みんな集まれに登録しているyoshiさん。
その他にも車で旅をしている方と出会ったり、久々に出会いの多い道の駅だった。

        
   ↑日本一周チャリダーさん              ↑日本一周ドライバーyoshiさん

 栗子峠を越えた時は天気が和悪かったのだが、道の駅を出発する時には快晴に変わっていた。
国道4号はとても走りやすいのだが、景色が楽しめない。気温も上がってきて、
30℃を越えて汗がダラダラと垂れてくる。

        
   ↑福島県の道                       ↑福島県の道

 東北最後の宿はガストだった。寝床がなく、ファミレスで交代で仮眠を取る。
関東の都会に戻れば寝られる所は限られてくるので、良い練習になったと思っておこう。
まだ暗いうちに出発し、朝日を眺めながら関東を目指す。

 栃木県に入り、ふと後ろを振り向くと、福島の険しい山々がこちらを見送ってくれているようだった。

        
   ↑福島県の朝日                     ↑東北の山々が背後に

          次号は 『日光にやられる』 を掲載する予定です

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ちゃり旅新聞  第百七十二号 『日光にやられる』
Saturday, September 30, 2006, 10:04 AM - ちゃり旅新聞 171号~最終号
          2006年9月20日~9月21日

 関東に入ったが、山の多さは東北と大差ない。アップダウンは多いが天気は良いし、
車の量は少ないので走りやすい。
田んぼが広がるのどかな風景。至る所で稲刈りが始まり、秋になった事を実感させられる。

        
   ↑栃木の道                       ↑稲刈りが始まった田んぼ

 秋ではあるが、まだまだ残暑の厳しい季節でもあるようで昼間は暑い。
朝早く出発し、朝焼けの空を眺めながら走る。国道は緩やかなアップダウンが続くが、
県道だと激しいアップダウンだったりする。北関東はまだまだ山の中だ。

        
   ↑朝焼け                         ↑V字坂

 栃木といえば日光だろうという勝手な解釈で西に進路を取って日光を目指す。
ひたすら続く上り坂を進んで行くと、途中で大きな草鞋を発見。1m以上はありそうだ。

 日光への道はホントに上り坂のみだ。それも、けっこう激しい坂が多い。

        
   ↑大草鞋                         ↑日光への道

 日光に到着。日も暮れかけている中、湧き水を発見。坂道で疲れた喉を潤して日光東照宮を見に行った。

        
   ↑日光の湧き水                    ↑日光東照宮の入り口

 東照宮の敷地内にはたくさん観光客がいた。観光バスや、
先生に付き添われての小学生のグループなどなど。
奥に進んで行き、そこでショックを受けた。拝観料1200円・・・。
貧乏旅をしている身にはつらい額だ。東照宮は諦め、手前の五重塔を眺めて自分を慰める。
無料で見られる所だけ見てまわっていると、カエルの置物があった。
健康な体に帰るなどの意味合いがあるようだ。

               
      ↑五重塔                      ↑カエルの置物

          次号は 『やっぱり栃木・群馬は山だらけ』 を掲載する予定です

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ちゃり旅新聞  第百七十三号 『やっぱり栃木・群馬は山だらけ』
Sunday, October 1, 2006, 01:18 PM - ちゃり旅新聞 171号~最終号
          2006年9月22日~9月24日

 栃木から群馬へ入り、日光での疲れを取る為に道の駅でのんびりしていると、
ライダーさんが話しかけてきた。
北海道帰りのカップルで、こちらの自転車の装備を見て驚いていた。
日本酒やお菓子を差し入れしてくれた。
同時にもう1人、関東の道の駅を全て周った事のある年配のライダーさんとも出会った。

        
   ↑カップルライダーさん                 ↑関東の道の駅全駅制覇のライダーさん

 東京まであと少しの距離まで来たのだが、草津を目指して西へ。東京よ、さようなら。
北にそびえる大きな山の裾を走る為、アップダウンは今日も多い。栃木・群馬は山だらけだ。
歩道があり、走りやすいかと思ったのだが・・・。
全く整備されていなくて、雑草で完全に塞がれていた。

        
   ↑草津への山道                     ↑雑草生い茂る歩道

 群馬は山の上という事が良く分かる。山道を上って視界が開けると、
眼下には関東平野の町並みが広がっている。

 アップダウンの多い国道を走っていたら、道路わきに巨大な老木があった。
樹齢約600年のさいかちの木だ。日差しを浴びた葉がキラキラ光って綺麗だった。

           
   ↑遠くに関東平野が広がる                 ↑さいかちの木

 草津が近づくにつれて気温は下がり、山の険しさが増していく。
標高1000mを越えた所から坂道は急にきつくなり、
ここから10km前後で標高1500mまで上がるという。生きて帰れるのだろうか?

        
   ↑山々に囲まれた道                  ↑山と川、自然がいっぱい

          次号は 『草津の無料湯』 を掲載する予定です

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ちゃり旅新聞  第百七十四号 『草津の無料湯』
Sunday, October 1, 2006, 01:37 PM - ちゃり旅新聞 171号~最終号
          2006年9月25日~9月26日

 草津に着いた時には体中筋肉痛だった。予想を遥かに超えた上り坂で心身共にボロボロだ。
しかし草津には温泉がある。しかも無料の共同浴場が多数あるというので、
重い体を引きずって行ってみた。温泉街には無料の共同浴場が約20箇所もあるらしい。
とりあえず一番近くの温泉へ。簡単な脱衣所と4~5人入れそうな浴槽。
洗い場にシャワーはなくて水道が1つあるだけだが、無料だから全く文句なし。とても良い所だ。

        
   ↑無料の共同浴場24時間自由に入れます!  ↑草津の温泉街

 少し体力が回復してきたところで、温泉街の中心部へ足を運んでみた。
観光地ということで人はけっこう多い。湯畑という場所からは源泉が沸き、湯気がいい感じだった。

        
   ↑草津温泉の中心部                  ↑湯畑

 草津から一気に山を下り、さらに西へ。標高は高く、2000m級の山々が峰を連ねる。
もちろん気温はぐっと下がり、かなり寒い。道路の電光掲示板には気温7℃と表示されていた。

        
   ↑草津から下る                     ↑2000m級の山々

 地蔵峠という草津よりも標高が200m以上高い峠を越える。延々続く峠道は慣れたものだが、
寒さが加わるとちょっとやっかいだ。
峠の近くにくると紅葉が進んでいて、赤や黄の葉が鮮やかだった。

           
   ↑地蔵峠へ                          ↑紅葉が始まる

          次号は 『三度目の長野』 を掲載する予定です

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ちゃり旅新聞  第百七十五号 『三度目の長野』
Monday, October 2, 2006, 06:30 AM - ちゃり旅新聞 171号~最終号
          2006年9月27日~9月30日

 標高1732mの地蔵峠を越えて長野県へ入った。この旅で三度目となる長野県入りだ。
街まで下りてから後ろを振り向くと、さっきまでいた峠の山が霧を被って重々しく佇んでいた。

 今回長野県へ来た理由は、灯里の祖父母と会う為。しかしこの場所がまた高所にあり、
いつも通りの山登りとなった。昔からあまり雨が降らない地域という事で溜池が多い。
池が多いので水鳥や鴨も多い。

        
   ↑長野・群馬の県境の山々              ↑溜池の鴨たち

 灯里の祖父母の家に1泊させていただき、大量のお弁当を受け取り、再び関東を目指す。
灯里のおじいさんは画家で、なんと美術館を経営しているのだ。
家のすぐ近くにあり、公園や溜池と一緒に周りの景色に馴染んでいた。

        
   ↑灯里の祖父母                    ↑おじいさんの美術館

        
   ↑溜池                          ↑再び群馬へ

 軽井沢からと峠を越えると群馬の町まで一気に下り。とことん下り。ひたすら下り坂だった。
そのまま勢いで埼玉へ入り、この時点で46都道府県を通過した事になった。残すは茨城県のみ!

 都心部は自然が少なくて見所ないよな~と思いながら走っていたら、
『10円まんじゅう』の看板を発見。ホントに1つ10円だった。一口サイズで小さいが、
これが食べやすくて個人的には大ヒットだ。

               
     ↑10円まんじゅう                 ↑10円まんじゅう

 埼玉の道の駅で連泊中、北海道で会ったライダーさんからメールがあり、
道の駅まで遊びに来てくれた。
ライダーの山さんは、学生時代はチャリダーで、自転車の事はけっこう詳しい。
この道の駅の近くに気になる店があるというので、そこにお昼ご飯を食べに行くこととなった。
駅前にあったお店はうなぎ屋さん。落ち着いた雰囲気の店で、
かなり美味しいうな重特上をおごってくれた。うなぎなんて何時以来だろうか?

 山さんは東京にゴールする時にも来てくれるらしい。次の再会を約束し、山さんのバイクを見送った。

        
   ↑山さんと一緒に                    ↑山さん

          次号は 未定 です

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ちゃり旅新聞  第百六十五号 『宴』
Thursday, October 5, 2006, 03:36 PM - ちゃり旅新聞 171号~最終号
          2006年10月3日~10月5日

 埼玉県から利根川を渡り、茨城県へ。これで47都道府県を全て通過したことになる。
茨城県から再び埼玉県へ入り、最後のキャンプは公園のステージ。
天気が悪くて夜中に雨が降ったが屋根があって助かった。

        
   ↑埼玉県の自転車道                  ↑最後の野宿場所

 東京へと続く国道4号を走って行くと、上野や千住といった懐かしい言葉が標識に出ている。
ゴールは近いが気持ちは今日の天気のように複雑だ。
小雨は降ったりやんだりで、どうやら秋雨前線と共にゴールとなりそうだ。

        
   ↑東京都へ                       ↑国道4号線

 東京都内に入り、だんだんと見覚えのある景色が広がってきた。何度か走った事のある道。
とても懐かしい。変わっていない景色を眺めながら進んで行くと、遂に荒川が見えてきた。
休みの日によくツーリングをした荒川のサイクリングロード。
天気はいまいちだったが、今日も散歩をしている人は多かった。ホントに変わっていない。

        
   ↑懐かしの荒川に到着                 ↑荒川と東京の街

 わざわざ遠くから駆けつけてくれた元日本一周チャリダーのハッシーと、
灯里の妹さんを加えて4人でゴールとなる家に向かった。
出発と同時に引き払った家には当然の如く他の人が住んでいた。
迷惑にならないように静かに写真を撮って撤収。

 ゴールはけっこうあっけなかった。実感は微妙に湧く程度。
1年半前の事がつい最近の事のように思い出される。


   ↑日本一周達成!

 夕方、友人が集まってくれ、飲み屋で打ち上げ。旅の中で起こった色々な事を話し、
みんなで遅くまで語り合った。2次会はカラオケ。
お酒が入ったノリでさらに遅くまで騒いでいた。みんなで騒ぐのはやっぱり楽しい。

 終電で帰る人たちを見送り、ハッシーを加えた3人で荒川の土手へ。
ホントに最後の最後の野宿。テントも張らずに寝袋だけで、東京の夜景を眺めながら就寝。

 あとは千葉の実家に帰るだけだ!

        
   ↑カラオケで宴                     ↑ホントに最後の野宿

          次号は ちゃり旅新聞最終号 となりそうです

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ちゃり旅新聞  最終号! 『新たなる旅立ち』
Tuesday, October 10, 2006, 09:42 PM - ちゃり旅新聞 171号~最終号
          2006年 10月吉日

 東京都から江戸川を渡り、千葉県へ入る。とりあえず灯里の実家がある千葉市稲毛区を目指す。
橋を渡り終えた所に『ようこそ千葉へ』の看板が。秋雨がやっかいだが、
目的地がすぐなので走る速度が上がる。

        
   ↑千葉県へ入る                     ↑故郷・千葉県へ入った

 千葉市稲毛区の灯里の実家で休息。秋雨前線が通り過ぎた後、千葉市緑区の小倉の実家へ。

 長かった日本一周の旅を終え、お互いの両親と対面。実は前々から決めていた事だが、
旅を終えたら入籍する事になっていたのだ。

 10月9日、小倉の25歳の誕生日となるこの日に入籍。面倒くさがりやの2人は
式を挙げず、親戚に顔を見せるだけのシンプルな結婚にした。

 入籍後はとても忙しく、こうして最後の文を掲載するのにも時間がかかり、申し訳ないです。

すぐに仕事をと思ったのですが、やる事がかなり多く、時間に追われる日々であります。

 ここから先はHPで紹介する事はなくなるのですが、今後の2人の予定と、日本一周の旅を終えての
感想のようなものだけ載せておこうと思います。



 1年半という長い旅の期間だったと思うのですが、あっという間の短い時間でもあったと思います。
特に北海道を周り終えてからは一瞬の出来事のように思えます。
 旅先で出会えた多くの旅人たちや、各地で親切にも声をかけて下さった皆様。中には
差し入れを下さる方や、一晩の宿を提供して下さる方も数多くいらっしゃって、
感謝なくして、この方々の笑顔なくして旅の成功はなかったと確信してます。
 本当に本当に、本当に! 感謝感謝です! ありがとうございました!
私、小倉はこれからは自転車に携わる職に就きたいと考えまして、定番ではあるかもしれませんが
自転車店に就職をする予定です。今度は私が自転車店の人間として、困っている旅人を助けて
いけたらなぁと考えている次第です。
     という訳で、これにて小倉の最後の言葉とさせていただきます。
   みなさん!どうもありがとうございました!!     自転車最高! 旅最高!!

                              小倉 敏貴



 ゴールしたけれど、う~ん実感が湧かないです。とにかく、生きた状態で親に顔を
見せれてホッとしました。好きなことをやらせてくれた両親には本当に感謝しています。
そして、旅で出会った人達にも感謝しています。皆さんへ☆心からありがとう!
 この温かい気持ちを社会に返していきたい、そんな気持ちで今を生きています。
実は、旅の間からずっと私の本当にやりたい事は何か、私の得意な事は何か自問自答していました。
ゴール近くにその答えが出たので今その夢に向かって歩いています。
その夢とはヒプノセラピストになることです。
 ヒプノセラピーとは催眠療法のことです。催眠療法とは、言葉の誘導で患者様をリラックスさせ、
その状態で潜在意識に集中してもらうことで、患者様自身で心の問題を作り出す原因となっている
抑圧された感情を解放できるという、心を癒す治療法です。
因みにアメリカでは精神科医がよく使う治療法です。
 旅する前、私は精神科で看護師として働いていました。
そんな中、薬漬けにさせられるだけで根本的な治療を受けられない患者様をたくさん見てきました。
薬はあくまで症状を抑える道具にすぎません。
薬で体がボロボロになるのが最善の治療法とは私にはどうしても思えませんでした。
 薬で症状を抑えるのではなく、言葉と真心で心の毒を取り除くヒプノセラピーという治療法は
とても素晴らしく、私が理想としていた治療法です。
私は今後、ヒプノセラピーとして心を病んでいる人の道具になります。そんな訳で、
今後はヒプノセラピストとして世界をまたにかけ大活躍するのでよろしくお願いします!

                              By ともり



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